・服装の色選びが難しい
・ライダーとバイクの色合わせのポイントが知りたい
そんな疑問にお答えします。
洋服の3要素【デザイン】【シルエット】【色(素材)】のなかで今回は「色」についてのお話しです。
色が与える印象は絶大です。
同じデザイン・シルエットでも、色が変わるだけで大人っぽくもなるし子供っぽくもなります。
この記事では服装に取り入れるべき色、適切な色の数、そしてバイクとライダーが調和する色合わせのしかたについてご紹介します。
記事を読み終えれば、ライダー自身はもちろん、バイクに乗ってもサマになる色合わせのしかたが分かるようになりますよ。
※服の素材は「色の見え方を左右するもの」ということで、「色(素材)」と表記し一緒の扱いにしています。
◆参考:MB『最速でおしゃれに見せる方法』、扶桑社、2015年
なお、服選びの基本的な考え方として「ドレスとカジュアルのバランス」が重要です。
この考え方は色使いにも大きな影響をおよぼします。
詳しくはこちらの記事に書いていますので、まだご覧になっていない方は先に目を通していただくことをお勧めします。
●関連記事
バイクの服装をおしゃれにする方法①【基本はドレスとカジュアルのバランス】
バイクの服装をおしゃれに…色はモノトーンを基本とする
無彩色と有彩色
色には白・黒・グレーといった色味のないものと、赤・青・黄のような色味のある色があります。
色味のない色を【無彩色】、色味のある色を【有彩色】といいます。
この2つの語はこのあとにも出てきますので、頭に置いておいていただければと思います。
・無彩色:色味のない色(白・黒・グレー)
・有彩色:色味のある色(赤・青・黄など)
モノトーンで服装をまとめる
慣れないうちは服の色はモノトーン、つまり無彩色でまとめましょう。
なぜならこちらの記事で「ドレスとカジュアルのバランスは7:3が理想」と述べたとおり、日本人はドレス寄りのコーディネートにしたほうがカッコ良く見せやすいからであり、ドレス寄りにするにはモノトーンを使う必要があるからです。
色(素材)におけるドレスとカジュアルの考え方
色におけるドレスとは「スーツに使われる色」、カジュアルにあたるのはその他の色です。
実際にスーツで使われる色は黒やグレーがほとんどです。
「ネイビーのスーツは有彩色じゃないの?」と思われるでしょうが、スーツのネイビー色は暗めなのでほぼ無彩色ととらえてよいでしょう。
そして中に着るシャツで最も定番の色といえば白ですから、やはり無彩色です。
また素材についてのドレスとカジュアルは以下のように区別します。
素材もスーツを連想すればドレスなのかカジュアルなのか理解できます。
出典:MB『最速でおしゃれに見せる方法』、扶桑社、2015年
スーツのように艶のあるものがドレス、そうでないものがカジュアルです。
黒のレザージャケットがかっこいい理由
バイクウエアで王道といえば「黒いレザージャケット」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
体にぴったりフィットした黒いレザージャケットがカッコ良く見える理由は、それが「ドレス寄りのアイテムであるから」です。
実際に黒は無彩色ですし、レザー素材には艶があります。さらにIラインのシルエットをつくりやすいことからもドレス要素が強いということがいえます。
●関連記事
バイクの服装をおしゃれにする方法③【シルエットの理想はI・Yライン】
バイクの服装をおしゃれに…モノトーンで物足りなければ差し色を
最初のうちはモノトーンだけでまとめるのが無難ですが、ずっとモノトーンばかりだと飽きてしまうでしょう。
そんなときにおすすめなのが、「小物で差し色を加える」というテクニックです。
ネックウォーマーやバッグなどにカラフルな色のものを用いると良いアクセントとして働いてくれます。
それに小物であれば服装全体に対する面積が小さく、服装の印象を大きく崩してしまう心配もありません。
差し色として使える色の数
差し色はおしゃれ度アップに有効です。しかし差し色として使うのは1色までとし、服装全体では「モノトーン+1色」におさえましょう。
なぜなら、服装の色の数が多くなればなるほどカジュアル寄りになり、子どもっぽくなってしまうからです。
色を入れすぎている例がこちらです。
パンツと靴、グローブは黒ですが、シャツは赤青です。
ヘルメットもベースは白ですが青い線が入っており、服装全体では4色入っています。
特にシャツが全面有彩色の柄入りとなると、それだけでかなりカジュアル要素が強くなります。
この場合、黒の上着を羽織ってシャツが見えないようにしたほうが上手くまとまります。
バイクの服装をおしゃれに…バイクとライダーをトータルで3色以内に
バイクとライダーの服装、両者の色を合わせて3色以内にすることがおすすめです。
なぜなら、バイクの見た目はライダーと一体となって完成するからです。
先ほど「服装はモノトーン+1色まで」と説明しました。
これをライダーだけでなくバイクも含めた色使いとして考えることで、バイクにまたがってもカッコいい見栄えにすることができます。
見た目の主役はバイク
見た目の印象は個々のアイテムの「面積」で決まります。
多くの場合、ライダーよりもバイクの方が面積が大きくなります。
つまりバイクの色をベースとして服装を考えた方が、調和のとれたコーディネートができるということです。
例えばカワサキで定番の緑のバイクであれば、ライダーは全身モノトーンでまとめ、バッグに緑のラインが入ったものを。
黒いバイクであればウエアをモノトーンにし、ヘルメットとバッグを赤にする、といった合わせ方ができます。
他にも差し色として最も扱いやすく、価格も手ごろなアイテムとして「Buff(バフ)」はチェック必須です。その理由は次のとおりです。
・ネックカバーとして首周りのアクセントに役立つ
・首周りだけなら面積が小さいので、色を加えても全体のバランスが崩れない
・マフラーやスカーフと違い、結ばなくていい=ほどける心配もないので安心
・色柄が何十種類もあり、バイクの色と合わせるだけでおしゃれ度が劇的に高まる(詳しくは以下のリンク先でご確認ください)
まとめ
冒頭でも述べたとおり、色は印象を大きく左右します。
同じ形のウエアでも、色を適切に選べるかどうかでおしゃれにもなるしダサくもなります。
今回の内容をまとめます。
・無彩色(白・黒・グレー)はドレス寄り(=大人っぽい)
・有彩色(赤・青・黄など)はカジュアル寄り(=子どもっぽい)
・服装はドレス寄りに=無彩色(モノトーン)でまとめる
・差し色は小物を使い、1色まで
・バイクとライダー全体で3色以内(モノトーン+1色まで)にする
もちろん有彩色のウエアを着るなというわけではありません。
ただバイクウエアに慣れないうちから有彩色を着るのはハードルが高く、失敗する恐れがあるのです。
まずはモノトーンの服から始め、小物など色使いの感覚がつかめてきてから別の色のウエアに挑戦することをおすすめします。
この記事がよかったらシェアしてくださいね。
◆参考文献
●あわせて読みたい
【バイクの服装をおしゃれにする方法シリーズ】は4本立て。
流行に関係なく通用する内容になっているのでぜひチェックしてくださいね。