・バイクに乗るとき、なぜプロテクターを着けることが大切なの?
・プロテクター付きのバイクウエアの方がいいの?
・プロテクターのオススメは?
今回はこういった疑問にお答えする記事です。
僕はプロテクター付きのバイクウエアだけでなく、普通のカジュアルウエアを着るときに使えるインナープロテクターも持っており、行き先や気分によって使い分けています。
この記事では、その経験を活かして「プロテクターの重要性」「バイクウエアと普通のカジュアルウエアのメリット・デメリット」「おすすめのプロテクター」について解説します。
記事を読み終えれば、プロテクター選びのポイントを理解することができますよ。
バイク用プロテクターの重要性
バイクを運転するときは、車以上に安全に気を配らなければなりません。
その一環としてプロテクターの装着は重要です。
なぜならちょっとした接触事故でも大きなケガをする可能性があるからです。
この記事にたどり着いたあなたならそれは重々承知かと思いますが、なぜプロテクターが重要なのか具体的に解説します。
バイク乗車中の事故による死亡原因
バイクの死亡事故の損傷部位の中で、毎年最も多いのは頭部です。
そしてその次に胸、腹部の順となっています。
実際に平成26年~30年のバイク死亡事故から、損傷部位について以下のデータが出ています。
過去5年間の平均では、頭部が48.1パーセント、胸・腹部が35.1パーセントであり、頭部、胸・腹部が併せて83.2パーセントです。
出典:ヘルメットのあごひも及び胸部プロテクターの着用状況調査結果—警視庁
頭部をヘルメットで守ることはもちろん、胸部を守ることも重大事故を防ぐために重要です。そのために、プロテクターの装着は欠かせません。
しかもバイクの死亡事故の多くは通勤途中で起きているため、たとえ近場のチョイ乗りであってもプロテクターを身に着けることが重要です。
バイクウエアと普通のカジュアルウエア、どっちがいい?
バイク用のウエアを着るべきか、それとも普通のカジュアルウエアを着るべきか悩んでいる方もいらっしゃると思います。
そこでそれぞれのメリット・デメリットについてまとめました。
バイクウエアのメリット・デメリット
メリット:機能性に優れている
バイクウエアは機能性の面でカジュアルウエアよりもはるかに優れています。
なぜなら、プロテクターが標準装備されているものが多く、また乗車姿勢に適した形状や身体を動かしやすいつくりになっているものが多いからです。
実際に、胸・背中・肩・肘にもプロテクターが付いている(もしくはオプションで付けられる)ウエアが多く販売されています。
デメリット①:価格が高い
バイクウエアは、メーカーにもよりますがジャケットで2,3万円以上、パンツで1万円以上になることが多いです。
なぜならカジュアルウエアと違ってプロテクターを内蔵したり、特殊形状にするための手間がかかっています。
それにバイクに特化した服なので、そこまで大量生産されていないのも理由の1つです。
平均的な収入の人であれば、そんなにしょっちゅう買える価格とは言い難いでしょう。
デメリット②:デザインが限られる
バイク乗車に適したつくりである代わりに、デザインのバリエーションがある程度限られる傾向があります。
実際にバイク用品店で見てみると、以下のようなタイプのウエアが多いです。
・レザージャケット
・パーカー
・ミリタリージャケット
個人的には、機能性も考慮しつつもっといろんなデザインのウエアがあれば楽しいのにと思っています。
メーカーさんの今後に期待したいところです。
カジュアルウエアのメリット・デメリット
メリット:幅広くデザインを選べる
普通のカジュアルウエアならデザインの制約がないため、いろいろなアイテムから選べます。
普段気に入っている服も取り入れて幅広いコーディネートができます。
ただし、この後に記載しているデメリットに関わる部分は気をつけなければなりません。
デメリット:機能性に劣る
当然バイクに乗ることを想定したつくりではないので、バイクウエアより機能性は劣ります。
またデザインが豊富な分、中にはバイクに適さない服もあります。
例えば、風にあおられやすい形状のものや薄手のもの、動きにくいものは避けましょう。
なぜなら、運転の妨げになったり事故にあったときにケガをしやすくなるからです。
カジュアルウエアで乗るならインナープロテクターがオススメ
もしバイクウエアではなく普通のカジュアルウエアで乗るなら、インナープロテクターを装着しましょう。
なぜなら、インナープロテクターを着けることによって万が一の事故の際のケガ・死亡リスクを下げることができるだけでなく、選び方に気をつければ洋服の見栄えもそこなわず着こなせるからです。
実際に僕はインナープロテクターをよく装着していますが、ちょっと工夫すれば普段着と変わらない自然な見た目にまとめることができます。
ではどの部分にどんなプロテクターを装着するのがよいのでしょうか。
プロテクターを着けるべき部位①:胸
プロテクターを着ける際、胸はもっとも欠かせない部分です。
なぜなら先ほどの説明のとおり、胸にダメージを受けて命を落とす人が多いからです。
いろいろな商品がありますが、僕のオススメはジップのついたベストタイプのプロテクターです。
厚みがありすぎないものならアウターに響きにくいうえ、ジップで簡単に着脱できるので、バイクを降りて飲食店に入るときなどにも楽です。
プロテクターを着けるべき部位②: 肘・膝
胸の次にプロテクターで保護しておきたいのは、肘と膝です。
なぜなら、身体の出っ張った部分は万が一バイクから投げ出されたときにケガをしやすいからです。
以下のプロテクターは名前のとおり外から目立ちにくく、この上から服を着ることも可能なためオススメです(もちろんあまりピッタリとした服だと厳しいですが)。
着け心地&見た目に優れた特殊素材も
加えてこちらのプロテクターはもっと薄手で柔らかいのですが、衝撃を受けると分子が結合し、高い衝撃吸収力を発揮する特殊素材「PORON XRD」でできています。
先ほどのRSタイチのプロテクターより若干値段が上がりますが、より快適で目立ちにくいため、個人的にはこちらのほうがおすすめです。
実際着けてみたところ、スキニーデニムではさすがにプロテクターの形が浮いてしまいますが、多少細身のパンツならほとんど目立たず身に着けることができます。
まとめ:プロテクターを着けて安全・オシャレにバイクを楽しもう
ここまでにご説明したポイントをおさえれば、安全でなおかつ見栄えも両立して充実したバイクライフを送ることができます。
最後にもう一度内容を確認しましょう。
・バイク事故死の原因で多いのは、頭部、胸・腹部のケガ
・バイクウエアのメリット:高い機能性
・バイクウエアのデメリット:価格が高い、限られたデザイン
・カジュアルウエアのメリット:幅広いデザイン(但しバイクに適さない服は避けるべし)
・カジュアルウエアのデメリット:機能性に劣る
・カジュアルウエアで乗るならインナープロテクターを装着しよう
・インナープロテクターを着けるべき部分:胸、肘、膝
事故にあわないよう安全運転をすることは何より大切ですが、いつ何が起こるかわかりません。
万が一の際でもできるだけ被害を防ぐため、プロテクターは必ず身に着けてバイクに乗りましょう!
オシャレなバイクファッションのコーディネートの仕方について知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
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