人気リアリティ番組『テラスハウス』に出演していた女子プロレスラー、木村花さんが5月23日に死去。
5月27日には、今シーズンのテラスハウスは打ち切りとなることが正式に発表されました。
尚「TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020」に関しましては、制作を中止する事を決定致しました。
この度のことを重く受け止め、今後も真摯に対応して参りたいと考えております。— TERRACE HOUSE (@TH6TV) May 27, 2020
シェアハウスで暮らす男女の人間模様を「台本無し」でリアルに描くのがウリの人気番組でしたが、制作会社側の演出で印象操作されていたという情報がスクープされています。
『テラスハウス』やらせ疑惑 証言①(元スタッフ)
テラスハウスのスタッフ経験者によれば、番組に台本がないことは事実であるものの、話の流れはあらかじめ決められているといいます。
「確かに台本はありません。でも、ストーリーはこちらで作っていました」
そう明かすのは、『テラハ』の元スタッフだ。そもそも、週に2、3日集まって撮影をするだけで“共同生活”とは言えない状態だったという。
「集合したら、撮影前に『どんな設定でどんな方向に恋愛を動かしていくのか』という説明を制作者から出演者に伝えます。出演者は、そのときに“今回はこの人と肩を寄せ合うんだな”“この人と本音で語り合うのか”と状況を把握するんです。デートに行く組み合わせなども制作者側の指示通りに動いてもらっていましたね」(元スタッフ)
出典:NEWSポストセブン
「出演者の有名になりたいという欲とボーナスが、事件やハプニングを起こす起爆剤です。私がスタッフとしてかかわっていた頃は、キスをしたら5万円ほどのボーナスを渡していました。ただ、少し前のシーズンからはボーナスを渡さなくてもキスをするようになったし、ディレクターの指示にも素直に従うようになったので、報酬制度はなくなっています」(前出・元スタッフ)
出典:NEWSポストセブン
「キスしたら5万円」とは……過去のこととはいえ、もし本当だったら衝撃です。
『テラスハウス』やらせ疑惑 証言②(芸能プロ関係者)
別の証言では、わかりにくいやりとりは撮り直しすることもあったようです。
「たしかに台本はありませんでしたが、告白やデートに発展するという局面では、スタッフが出演者に『どうしたいの?』『どういう方向にしたい?』と“振り付け”をしていました。ケンカや恋愛相談など、メンバー同士の話でわかりにくいところは、『もう一度やって』と指示して、撮り直しは日常茶飯事でした。
出典:文春オンライン
『テラスハウス』やらせ疑惑に制作会社側のスタンスは…
ある芸能プロダクション関係者は、『テラスハウス』の制作会社は出演者への誹謗中傷などのトラブルについては責任を負ってくれないと述べています。
そもそも、オーディションに受かって番組出演が決定すると、過去には『収録中に起きた事故などは番組は責任を負わない』『番組内でのことは口外しない』といった内容の契約書にサインさせられることがありました。『悪魔の契約書』ですよ。花さんにはフジテレビ側からなんの補償もない可能性もある。
出典:文春オンライン
こうしたトラブルへの対応や契約書の存在について、制作側のフジテレビは次のように回答しています。
《『テラスハウス』に台本はありません。撮影の都合で、場所や時間などについて出演者と事前に協議したり、意思をヒアリングしたりすることはございますが、出演者の意思や感情に沿わない演出をして撮影することはございません。また、出演者との同意内容には、出演者の責により損害が発生した場合は、制作側に賠償を求めない旨などの記載はございますが、ご指摘のような文章はございません。なお、新型コロナウイルスの影響を受けて、3月下旬から撮影は中止しております。今はご遺族のお気持ちもございますので、これ以上のコメントは差し控えさせていただきます》(フジテレビジョン企業広報室)
出典:文春オンライン
「出演者の責による損害」というのがどこまで指すのかわかりませんが、関係者の証言とは食い違っているように見受けられます。
加えて『テラスハウス』現出演者の証言がありましたので次に掲載します。
『テラスハウス』やらせ疑惑 証言③(出演者)
今回打ち切りになった「TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020」に出演していた男性の一人、新野俊幸さん。
Twitterにて次のように言及しています。
#テラハの暴走 「事実」が大事だと思うからコメントするけど、俺は何も指示されてないよ、忖度なしで。編集にはムカついてたけどな。 https://t.co/4pV2DySpfe
— 新野・ビンスイ・俊幸🚦 (@getdrunkeasily) May 27, 2020
やらせではないが、編集で一定の印象操作はあったことが伺えます。
今回亡くなった木村花さんと共演した別の人物も、同様の怒りを語っています。
花さんの突然の死を悼む元共演者がインスタグラムに綴った文章には、花さんへの惜別の辞だけでなく、制作者への怒りがにじむ言葉が並んだ。
《配信では仲良いところ全然映って無かったですもんね》
出典:NEWSポストセブン
《花ちゃんと私が最初に言い合いした後、次の日の夜には一緒に談笑しながらご飯食べてたんだよ。(中略)こういうとこなんだよ。画面に映ってるところなんてほんの一部なんだよ》
木村花さんはプロレスラーで、しかもリングでは悪役キャラとして活躍していたこともあってか、その印象がテラスハウス内でもつくられていたことが想像できます。
テレビ番組でのやらせ疑惑はよく言われることですが、フジテレビは出演者への誹謗中傷から起こるリスクを考えていたのでしょうか。
新型コロナウイルスで不安を煽る報道しかり、マスコミの在り方が問われる事案となっています。
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◆参考:NEWSポストセブン、文春オンライン
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