歌手・女優の柴咲コウさんについて、コロナ禍の裏で動いている種苗法(しゅびょうほう)の改正問題に関連し、実は共産党員なのではないかという疑惑が浮上しています。
柴咲コウ 共産党員疑惑のツイート
柴咲コウさんは4月30日、種苗法の改正に反対するツイートを投稿(種苗法についてはこのあと説明します)。
日本共産党も同じく反対の立場をとっており、ツイート画像の上の方をみると小池晃氏(日本共産党 中央委員会書記局長)もバッチリ「いいね」していることが分かります。
なお現在このツイートは削除済みです。
共産党員疑惑の柴咲コウ、機関紙にも姿が……
日本共産党の機関紙『しんぶん赤旗』。こちらにも過去に柴咲コウさんの姿が掲載されています。
画像では発行年が見切れていますが、2010~2019年の間に発行されたものと推測されます。
ここに掲載されたから党員であると断定することはできませんが、日本共産党を支持しているであろうことは容易に想像できます。
柴咲コウ共産党員疑惑の発端、種苗法とは
種苗法という法律は一般的にあまりなじみのないものかと思います。
この法律の内容と今回の改正案について、ざっくりまとめた情報があったのでご紹介します。
種苗法ざっくりまとめ
①まず「種苗(しゅびょう)」ってなに
→植物のたねと苗(なえ)のことです。②種苗法ってなに
僕の生まれた1978年に制定された「新品種の創作に対する保護を定めた法律」です。③改正で何が変わるの!?
●いままで●
指定された品目以外は、登録品種でも種苗の自家増殖の容認(ぶどうはOKでした)
●改正後●
原則すべての品目で、登録品種の種苗の自家増殖の原則禁止④登録品種と一般品種
出典:note(著者:林ぶどう研究所)
種苗法において保護される品種は、新たに開発され、種苗法で登録された品種(登録品種)に限られ、それ以外の一般品種の利用は何ら制限されません。
*一般品種とは、在来種、品種登録されたことがない品種、品種登録期間が切れた品種です。
ぶどうだと、一般品種は91%、登録品種は9%です。
自家増殖の意味については以下のとおりです。
④自家増殖ってそもそもなに
収穫物の一部を 次の作付けのための種苗として用いることであり、農業者にのみ認められているものです。つまりぶどうの場合だと、農家がA品種のぶどうを増やしたいと思えば、A品種の木の枝の一部を切って、地面に挿しておくと、そこから根っこが生えて、農家が自らその品種の苗を増やすことができます。自家増殖を認めるとは、その行為がOKということです。つまり種苗法の改正後は、ぶどうでいえば、全体の9%程度にあたる新たに開発され、品種登録されている品種に関しては、自分で勝手に増やさないでね。増やすときには、僕のような育成者の許諾をとりましょうということです。のこりの91%の一般品種は引き続き自家増殖可能です。
ただし、特許と同じで品種登録が維持できる期間は決められているので、その期間を過ぎたら一般品種と同じ扱いになります。
出典:note(著者:林ぶどう研究所)
種苗法を一言であらわすと「一部の品種に著作権を与え、簡単にパクられないようにする」といったらイメージしやすいでしょうか。
柴咲コウさんのツイートでは、多くの作物が自家増殖できなくなるようにみえます。
しかし実際は作物のほとんどが一般品種、つまり種苗法が改正されても自家増殖して問題ない品種なので、国民の生活に打撃を与える心配はほとんどないということになります。
生産者側にとっては経営にかかわる問題なので、改正の是非を判断するにはさまざまな側面から検証する必要がありますが。
最後に
検事長の定年延長問題では、芸能人が政治に言及することについて論争が巻き起こりました。
柴咲コウさんの今回の話題もそれに似た様相を呈しています。
筆者としては、こういったセンシティブな話題をTwitterの140文字という短い文章で語るのはリスクがあるのではと考えます。
言葉足らずで誤解を招いたり、話題の中身について何も考えずに賛同するファンが出てきたりするおそれがあるからです。
なので例えばブログやYouTubeに誘導しそこでじっくり論じて、みんなに問題提起する方がよかったように思います。
皆さんはどう感じられたでしょうか。
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